電子棚札には、業務効率化を実現し、現場での業務負担を軽減できるなどのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
ここでは、電子棚札のメリット・デメリットについてまとめました。導入後に後悔しないためにも、このページで双方をきちんとチェックしておきましょう。
大きなメリットは、値段変更が大幅に効率化できる点です。
値段変更の際、店舗では人手で値札を変更するケースがほとんど。頻繁に変更があれば、その業務に時間と手間がかかってしまいます。さらに、ヒューマンエラーが起きる可能性もあるでしょう。
電子棚札を導入すれば、価格変更のたびに張り替えるという作業が必要ありません。効率良くかつ正確に価格変更を行えるため、店舗での業務負担を軽減できます。また、表示時には電力を使わず、書き換え時のみわずかな電力を消費するため、乾電池などで長期間稼働することもメリットです(※)。
リアルタイムで自由に価格を変更できる点も、大きなメリットと言えるでしょう。
電子棚札は一括で価格を変更できるため、日々仕入れが代わる日配品や、タイムセールなどにおいて効果的に利用することが可能です。タイムセールが終われば、またすぐに元の価格に戻せる点もポイント。他店との価格競争において、電子棚札は有効に作用してくれます。
電子棚札は、販促ツールとして
活用することも可能です。
電子棚札のなかには、QRコードを表示することで商品詳細のWEBサイトへ誘導するものがあります。また、スマートフォンなどの端末をかざすことで通信できる技術「NFC機能」が搭載されているものもあり、かざした端末に商品情報やレビューなどを表示することで、商品の認知度向上に貢献。電子棚札だけでは伝わりきれない情報も知ることができるため、お客さんの購入意欲を高められる可能性があります。
紙の値札と比べて格段に費用がかかる点がデメリットと言えるでしょう。
本体価格だけではなく、アクセスポイントにかかる費用や工事費用、導入後もサーバーの月額使用料やサポートの費用などが必要です。導入を検討する際には、予算やコストパフォーマンスについてよく考えなければいけません。
短期的な視点だけではなく、長期的なコスト削減効果などと合わせてチェックしてみてください。
大きさや色を自由に工夫できる手書きPOPと比べると、訴求力が劣ってしまう可能性があることはデメリットかもしれません。
手書きの場合、大きなイラストを描いたり、詳しい商品説明を入れたりと特定の商品を目立たせることで、高い訴求力がある値札を作成できます。一方、電子棚札では、大型サイズのものは高額であるうえ、カラーが限定的で統一感もあるので、特定の商品を目立たせることは難しい場合があります。
ただし、LEDライトが標準搭載されていて視認性の高い電子棚札や、フルカラー表示ができるものも登場していますので、一概に訴求力が劣るとは言い難いです。
アピールしたい商品に限り紙媒体POPも併用していくことが重要(※)です。また、一部大型の電子棚札導入を検討するなどの工夫も必要になります。
システムトラブルが起きる可能性も、少なからずあるでしょう。
電子棚札は、ネットワークを通じて初めてその性能を発揮します。しかし、通信障害が発生すると、「情報や価格が表示されない」「更新できない」といったトラブルが起きる可能性があります。トラブルを防ぐためにも、定期的なメンテナンスやチェックが必要です。また、バックアップ機能があるものを選んだり、電波干渉を受けづらい製品を選ぶなど工夫することでデメリットが緩和する可能性が高まります。
電子棚札を導入するにあたり、メリットはもちろん、デメリットもしっかり把握しておくことが重要です。デメリットを知っておけば、何らかの課題やトラブルが生じても、適切に対処することができるでしょう。
このサイトでは、現場の課題を解決に導く電子棚札を提供している会社をまとめました。各社の電子棚札の特徴や機能をしっかりチェックしたうえで、自社に合ったものを選んでください。
電子棚札を導入する前に、電子棚札の基礎知識を知っておくことは非常に大切です。種類や導入にかかる費用、耐用年数なども知っておくことで、導入を具体的にイメージできるようになるはず。メリットがある反面、もちろんデメリットもありますので、それらも十分に理解したうえで導入を検討してください。



※階数の多い大手家電量販店ビックカメラで、全店約50店舗(※)の電子棚札を稼働させた実績あり。参照元:CREiST公式HP(https://www.creist.co.jp/casestudy/biccamera/)2024年11月15日調査時点