電子棚札を導入しても、破損しやすかったり環境が悪い場所では使えなかったりと、トラブルが起きないか懸念している企業もあるかもしれません。
ここでは、電子棚札の耐用年数や耐久性などについてまとめています。電子棚札の特徴を知り、導入を前向きに検討してみてください。
耐用年数とは、わかりやすくいうと「資産を使用することができる年数」のことです。資産の価値を保てると考えられている年数であり、電子棚札は、経年劣化や長年の使用による損耗で少しずつ価値が下がっていきます。
電子棚札には、表示内容を変更する時のみ電力を消費し、それ以外の時は電力をほとんど使用しないという特徴があります。その為、耐用年数は、1日2回の表示更新の場合で、5年以上(※)と言われています。メーカーによって提示されている耐用年数に幅がありますが、使用頻度や使用する環境などにより、大きく変わる可能性があるので注意しましょう。
メーカーによっては、バッテリ寿命が約10年(※1)の電子棚札を取り揃えている場合もあります。
量販のボタン電池を使用しており、電池切れの際には、店頭で交換ができるものです。消費電力が非常に少ない特徴を活かし、電池交換の手間をなるべく少なくできるように工夫した商品もあるのです。
ただし、電子棚札の使い方によって、電池の消耗には差が生じます。例えば、工場や倉庫で使用する場合は、従業員にピッキング対象物の場所を分かりやすく知らせる目的で、電子棚札に搭載されたLEDを点滅させる機会が多いです。多い時には100回(※2)以上点滅させることも。この場合、電池の消耗が激しく、数ヶ月から半年ほどで電池交換が必要になります。
電子棚札を導入する際は、利用シーンを考えて、適した商品を選ぶことがポイントです。
電子棚札の耐久性は向上しています。
防塵・防滴規格IP67やIP68の品質を保証している機種(※)もあり、優れた防水機能や防塵機能も兼ね備えているため水やホコリにも強いです。中には氷点下の温度にも耐えられる電子棚札もあります。
小売店であれば、鮮魚コーナーや冷凍コーナーなどに電子棚札を使用することができます。また、高温や低温、湿度の高い環境でも、鮮明な表示を持続できる機種もあるため、使用できる場所は多いです。
どこに設置するかを明確にしたうえで、ニーズに合ったものを選びましょう。
電子棚札の耐用年数は一般的には5年ですが、使用状況によって耐用年数には幅があります。画面の書き換えやLED点滅の頻度が少ない場合、電池交換を頻繁に行う必要はなく、耐久性も高いため、コストパフォーマンスが非常によい製品だと言えるでしょう。高温や低温、高湿度や氷点下の環境でも問題なく使える機種もあります。ぜひ利用シーンに合わせて適した電子棚札の導入を、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
このサイトでは、現場の課題を解決に導く電子棚札を提供している会社をまとめました。各社の電子棚札の特徴や機能をしっかりチェックしたうえで、自社に合ったものを選んでください。
電子棚札を導入する前に、電子棚札の基礎知識を知っておくことは非常に大切です。種類や導入にかかる費用、耐用年数なども知っておくことで、導入を具体的にイメージできるようになるでしょう。メリットがある反面、もちろんデメリットもありますので、それらも十分に理解したうえで導入を検討してください。



※階数の多い大手家電量販店ビックカメラで、全店約50店舗(※)の電子棚札を稼働させた実績あり。参照元:CREiST公式HP(https://www.creist.co.jp/casestudy/biccamera/)2024年11月15日調査時点